給付金がもらえないがん治療
医療技術の進歩は目覚しく、ひと昔前ではたくさんの人が命を落としていた病気でも、現在は治療可能になっているものがあります。
今を生きる私たちには大変ありがたいことです。
高度医療が発達し、患者の身体的・精神的負担もかなり軽減されてきています。
病気やけがをした際の治療費等を保障する医療保険に対し、対象をがんのみに絞ったものががん保険で、多くの保険会社からそれぞれに特徴を持たせたがん保険が発売されています。
現在ではがんは「治らない病気」ではなくなり、様々な治療法も研究されています。
がんで亡くなる人が減る反面、治療にかかる費用は膨大となってきており、がん保険の必要性を感じて加入する人も増えているようです。
しかしここで問題になってくるのが、医療技術の向上に伴う治療費の高騰です。
いくらがん保険に入っていても、通院治療をしている場合は入院給付金や手術給付金は当然ながら支払われません。
がん治療が長期にわたって続き、治療費もかさむのにそれを補う保障が受けられないのです。
がん保険の選び方に迷っている人は、このような治療法によって受け取れる保険金がまるで違ってくることも知っておかなくてはなりません。
例えば抗がん剤を使った化学療法は手術ではないのでもちろん手術給付金はもらえません。
外来で抗がん剤治療を行なう場合は、さらに入院給付金も受け取れないのです。
もらえても検査入院をした数日分だけでしょう。
また前立腺がんの場合は、治療法全体のおよそ7割が手術、3割をホルモン療法が占めているようですが、ホルモン療法を選択した場合も手術ではないので手術給付金はゼロです。
体への負担が軽く、治療効果もあるとすれば、よく医師と相談した上でホルモン療法を選ぶにこしたことはありません。
しかし保険で補えない治療費がどれくらいかかってしまうのかも考えたいところです。
以前はアメリカンファミリー保険の独壇場であったがん保険も、今はいろいろな保険会社から出ているため、どれが自分に合っているのか選び方にも悩んでしまいますね。
そこでがん保険の選び方のひとつのポイントとして、上皮内がんの扱いがどうなっているかを見てみましょう。
上皮内がんとは上皮内新生物のことを言い、がん細胞が粘膜の一部にとどまっていると診断されたがんのことで、上皮細胞と間質細胞の境界膜を破って侵入していないので切除すれば治ります。
つまり転移の可能性がまだない状態なので、いわゆる悪性腫瘍とは区別されます。
そのため、数あるがん保険の中でも上皮内がんの場合は診断給付金が減額されるものもあります。
がんと上皮内がんを区別している商品では、上皮内がんの場合に支払われる診断給付金ががんの場合の10分の1まで減額されるものがあります。
しかし、いくら「上皮内がんは、あくまでもがんではない」という理屈を言われても、保険会社によってはがんの場合と区別せずに診断給付金を出すところもあるのですから簡単に納得はできないかもしれませんね。
それに上皮内がんは切除すれば治るものであっても、医師からがんであると説明を受けた不安に対しての保障は同じようにしてもらいたい気もします。
そんな点でも各保険会社のがん保険を比較してみてくださいね。
がん保険に入る人はまだがんに罹っていない人ですから、細かい治療法まで知っている人は少ないでしょう。
しかし、ある程度こんな治療法がある、ということを知っておけば、がん保険の選び方も違ってくると思います。
医療技術の進歩に伴って出てきた「手術に頼らない治療法」に対しても、もう少し手厚い保障が受けられるがん保険が発売されるとよいですね。
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